すみだオペラ☆「ラ・ボエーム」

4月30日(月)に曳船文化センターで行われた第1回すみだオペラ「ラ・ボエーム」を観てきました。
 
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このパンフ、ちょっと手塚治虫みたいなタッチでかわいくないですか?
なんとこのイラストを描いたのは29日の公演でショナール役をやった五島伝明さんなんですって!!
まずはパンフレットの絵のかわいさで好感度UP♪
 
会場はちょうどいいくらいの人の入りでした。
チケットのお値段設定は5000円と4000円とオペラにしてはお手ごろでうれしいところ。
生オケだし、歌手も実力派ぞろい、なかなか期待感が高まります。
 
ところが、、、第1幕開けて、男性陣は申し分なくよかったのですが、
主役のミミ役の歌声がぜんぜん響かない。。。
1幕はロドルフォ(詩人:T)、マルチェッロ(画家:Br)、コッリーネ(哲学者:Bs)、ショナール(音楽家:Br)
と男ばかりが貧乏ながら楽しく過ごしているところで、
ロドルフォの部屋に明かりをもらいに来たお針子のミミ(ヒロイン:Sp)しか女声はないのですよ。。。
ミミとロドルフォが月明かりの中恋に落ちるの。
お互い自己紹介の歌を歌い、鍵を落とし、手がふれあい、恋に落ちる。
この美しいソプラノの美しいアリアが聴けないのはいまいちだなあと思っていたら、
ミミ役の方は体調不良で3幕以降は降板されました。。。
やっぱりなあ。。。残念。
 
2幕の見所はムゼッタ(S)のワルツ! 
私の高校の後輩である藤野沙優ちゃんが、ムゼッタ役を好演してくれました♪
彼女は大学生のときにメゾソプラノからソプラノに転向したという苦労人。
深みのある美しいドラマティコソプラノの歌手です。
艶やかで華やかに、ムゼッタの魅力を振り舞いてくれました。
もう、マルチェッロがひきつけられずにはいられないって言うのがよくわかる感じ。
すごいなあ、こんな歌手と友人なんだってしみじみ思いました。
沙優ちゃんは第46回日伊声楽コンコルソのファイナリストでもあります。
そう遠くない未来に世界的なオペラ歌手になると信じています。
聴きに行くなら今のうちですよ
 
でも、2幕はちょっと演出的には人が多すぎたかな。。。
いくら街中の雑踏のシーンとはいえ舞台にのる人数が多すぎて見ていて疲れました。
ここは半分くらいの人数のほうが観やすかったかも。
 
3幕はロドルフォとミミとマルチェロで別れの場面。
ここからミミ役の方が変更になったので、ばっちり聞こえる。
明るくやさしい感じのソプラノで別れのアリアを歌ってくれました。
それにしてもロドルフォって最低なやつ!
こんな男と付き合う女の気が知れません。。。
 
4幕はミミが死んでしまいます。
みんな貧乏ななかで耳飾や外套を売って薬買ってくれたり
ミミとロドルフォを2人きりにしてくれたり、
本当に友情って素敵。
友人の悲しみを自分の苦しみとして受け取れる人ばかりなんですね。
このオペラは。
 
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上のお花は藤野沙優ちゃんにプレゼントしたお花。
私は友人がでる演奏会や公演では必ずその人や演目のイメージでお花を作ってもらっています。
今回は「ラボエームのムゼッタのイメージで。華やかで気が強く面倒見がいい美人」といって作ってもらいました・
赤いバラとボタンが華やかさを、オオデマリが面倒見のよさを表現してるのかしら?
気に入ってもらえたかな?
会場では沙優ちゃんの同級生2人と私と同期のピアニスト、交換会やった男子校合唱部の子に会いました♪
充実した日々を送っているようです。
みんな元気そうでよかった。
 
と、大満足におわった30日でした。
久々のオペラはやっぱりいいです!
みなさん、よかったらオペラに足を運んでみてください。
有名な人だけではなく、高い外国の歌劇団を招聘して行われるものだけではないのです。
日本人のオペラもいいですよ。
よかったら「藤野沙優」っていうソプラノ歌手の歌声を聞いてください。
とても深い響きで心の奥を動かし、癒してくれるようなソプラノです。
私の自慢の友人ですよ。